世界の名著5を読んだ感想|ヘロドトス、トゥキュディデス

リンドス, アクロポリス, ロードス, ギリシャ, 物語, 天国, 破滅, 城

はじめに

どうも、MASSANです。

 

今回は「世界の名著5」を読んだ感想を書き綴っていく。

5巻にはヘロドトスとトゥキュディデス、両名の記した書物が収録されている。

古代ギリシャの戦争史を学びたいという方におすすめだ。

では、さっそく本題に移ろう。

ヘロドトスを読んだ感想

この項に収録されている書物は以下の通り。

 

・歴史

 

本書はヘロドトスが「歴史の父」と称されるきっかけとなった書物で、主にペルシア戦争についてまとめられている。

またそれだけにとどまらず、古代ギリシャやオリエント世界の風俗についても記されていて、西洋文化を読み解く際の文献としても重宝されているらしい。

そんな本書は現存する歴史書の中で最古のものである。

 

さて、そんな歴史的価値の高い本書を読んだ感想はというと。

ざっくり言えば、「古代ギリシャの出来事が物語風に描かれているため、楽しく歴史を学ぶことができる」と思った。

硬そうという事前のイメージとは違い、文章も平易で読みやすい。

歴史文献にも関わらず、なぜこんなにも読みやすいのかというと、それは著者が実施した情報収集の方法にあるように思う。

ヘロドトスは本書を執筆するにあたって、出来事に関係する人間に直接話を聞いて回ったらしい。

いわゆるオーラルヒストリー(口述歴史)と言われるやつで、本書はその方法に則って執筆されている。

その結果として、まるで大衆が好むゴシップのような親しみやすさと面白さ、ともすれば誇張とも思える表現になっている。

しかしその反面、正確性や客観性に欠けることは言うまでもない。

人の記憶にはバイアスがかかるからだ。

史実としての信憑性はともかく、その辺が本書の魅力になっていると同時に歴史的価値なのだろう。

トゥキュディデスを読んだ感想

この項に収録されている書物は以下の通り。

 

・戦史

 

『戦史』はトゥキュディデスがペロポネソス戦争についてまとめた書物である。

戦争を同じテーマとして扱っている点で、本書はヘロドトスの『歴史』と比較されることが多い。

ただ、こちらは古代ギリシャの風俗についてはあまり説明されておらず、主にペロポネソス戦争の経緯や人物の演説にページが割かれている。

さらに『歴史』とは違って物語的な要素がほとんどなく、戦争の経緯を努めて中立的かつ客観的に描いている。

そのため、人によっては「硬くてつまらない」という感想を持つかもしれない。

それに関しては著者も予想していたようで、「後世の人々は本書よりも馴染みやすい『歴史』の方を支持するはずだ」と本書の中で語っている。

その自虐的な文章に思わず笑ってしまったが、史実としての価値はむしろこちらの方が高いと言う意見もある。

 

ちなみに、個人的に読みやすかったのは『戦史』の方。

文章が客観的で寄り道をほとんどしないため、純粋に事実を追いやすかった。

 

 

まとめ

「歴史に学ぶ」

この巻に当てはまる言葉として、これほど相応しい言葉はないだろう。

そして、歴史からはただ単に事象だけでなく、人間の本質や人が争い合う理由みたいな部分も読み解ける。

それを今回は学んだ気がする。

というわけで5巻は終了。6巻に続く。