世界の名著6を読んだ感想|プラトン1

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はじめに

どうも、MASSANです。

 

今回は「世界の名著6」を読んだ感想を書き綴っていく。

6巻にはプラトンの著作が収録されている。古代ギリシャの哲学を学びたいという方におすすめだ。

では、さっそく本題に移ろう。

プラトンを読んだ感想

この巻に収録されている著作は以下の通り。

 

(横にある星は個人的なおすすめ度を表す)

 

・リュシス ★★

・饗宴 ★★★

・メネクセノス ★

・ゴルギアス ★★★

・ソクラテスの弁明 ★★★

・クリトン ★★

・パイドン ★★★

・クレイトポン ★

 

ご覧の通り、6巻はプラトン尽くしとなっている。

中には「饗宴」「ゴルギアス」「ソクラテスの弁明」などの有名作品も収録されている。

3冊とも読んだ感想としては、どれも哲学の必読書と評したくなるくらい素晴らしかった。

以下からはそれぞれの作品の感想を簡潔に述べていきたい。

 

リュシス(友愛について)

1作目はリュシス。

こちらはソクラテスと二人の青年が「友情とは何か」について議論するという内容で、ソクラテス的思考法を学ぶにはもってこいな作品である。

「友情とは何か」という議論の中にその真髄は見て取れる。

簡単に結論を出さず、とにかく多角的に物事を捉え、真理に近づていく。

ソクラテスがどうやって思考していたのかを知りたければ、まず本作を読んでみるといい。

残念ながら「友情が何か」は明かされぬままだったが、真理に至ろうとするアプローチの仕方は本作からでも十分学ぶことが出来る。

饗宴(恋について)

2作目は饗宴。

本作は宴に集められた有識者たちが、エロス(愛の神)についての見解をそれぞれ述べていくという内容。

色々興味深い話はあったが、中でも「男女は元々2人で一つの存在だった」という有名な逸話が本作では語られる。

もしかしたらこの作品が起源なのかもしれない。

 

個人的にはアガトンという人物の演説に最も心を動かされた。

演説の中でアガトンは、エロスという概念について的確に捉えて表現しきっている。

ソクラテスが褒めるのも納得。このスピーチのために本作を読むのも全然アリだと思う。

メネクセノス(戦死者のための追悼演説)

3作目はメネクセノス。

こちらは追悼演説についてメネクセノスから質問を受けたソクラテスが、過去にアスパシアから聞いた見解をメネクセノス本人に伝えるという内容。

メネクセノスというタイトルではあるが、アスパシアにした方がおそらく内容と合致する。

それくらいアスパシアの回想シーンにページが割かれている。

総評としては、哲学的問答の少なさ、伝えたいメッセージの不明瞭さ、物語的面白さに欠ける点から、この作品は読み飛ばしても特に問題はないように思う。

ゴルギアス(弁論術および正義の意味について)

4作目はゴルギアス。

本作はソクラテスと3人の論客たちが、それぞれが持ち寄ったテーマについて議論し合うというもの。

中でも弁論術をテーマにしたゴルギアスとの討論は、本作最大の見どころと言っていい。

ソクラテスは弁論術がいかに真理とは無縁の取るに足らないものであるかを嫌味ったらしく問い立て、最終的にゴルギアスを論破まで導く。

その会話の節々で感じるインテリジェンスもさることながら、ソクラテスの真理探求への姿勢は圧巻である。

ソクラテスの弁明

5作目はソクラテスの弁明。

ソクラテスは不敬罪で裁判にかけらる中で、「善く生きるとは何か」を民衆に対して語りかける。

この作品は有名なので知っている方も多いかもしれない。

ちなみにあの有名な「無知の知」も本作の中で登場する。

『ソクラテスの弁明』は本巻のみならず、哲学書の中でもトップクラスにおすすめな作品。

クリトン(行動について)

6作目はクリトン。

ソクラテスは裁判の結果、有罪判決を受けて死刑が確定してしまう。

そんなソクラテスに対しクリトンは「お願いだから脱獄してくれ」と懇願するが、ソクラテスはその提案を断りつつ、国家の役割や自身の振る舞いについて語り始める。

この作品は『ソクラテスの弁明』の続編で、同作と同様にソクラテスの生き様を見て取ることができる。

『ソクラテスの弁明』を読んだ上でさらに興味が湧けば読んでおきたい作品。

パイドン(魂について)

7作目はパイドン。

本作はあの有名なイデア論が初めて登場する重要な作品だ。

また、『ソクラテスの弁明』『クリトン』に続き、ソクラテスの裁判について描かれている続編でもある。

そんな本作はとても理解しやすいとは言えず、また「哲学ここに極まれり」というくらい抽象的なテーマを扱っているが、著作物として価値が高いのは疑いようがない。

そのため、おすすめ度は星3つに設定している。

プラトンをちゃんと学びたい人にとっては外せない作品だろう。

クレイトポン(徳のすすめ)

8作目はクレイトポン。

こちらはクレイトポンがソクラテスの哲学に対して疑問を呈すというもの。

この作品はプラトン本人によって書かれたかが不明で、なおかつ学べる部分も少ないので、おすすめ度は星1つとなっている。

時間に余裕があれば読んでおきたいところ。

まとめ

プラトン尽くしだった6巻。

正直なとこ、プラトン疲れしてしまった。

しかも続く7巻もまたプラトンっていう。

プラトン...プラトン...プラトン....笑

もしかしたら次回は思い切って飛ばすか、かなりペースを落とすかもしれない。

まぁ先は長いので焦らず気楽にやっていけたらなと。

というわけで次巻に続く。